【なるほど韓国語】風邪・寒気・咳など風邪の症状にまつわる言葉
移転しました。
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こんにちは。まるっと韓国のまるかん(@marukan01)です 。
秋から冬にかけて空気がだんだん乾燥してくると、風邪も流行り始めてきます。
現にまるかんメンバーであるタミちゃんも風邪をひいてしまったみたいです。
ゴホッゴホッ。今年の風邪は喉にくるみたい。咳が出て寒気がするの…
つ、辛そうだね…
韓国では
風邪のことを
・감기(カンギ)ー(カmギ)※青色はよりリアルな発音
寒気のことを
・몸살(モンサル)ー(モmサr)
咳のことを
・기침(ギチン)ー(ギチm)
と言います。
これら3つの単語は風邪をひいたときによく出てくる単語だから覚えておいて損はないかもしれないわね。
しかも実はこれらの3つの単語にはある意味が隠されているんです。
今回はその隠された意味について紹介します。
風邪・寒気・咳にまつわる言葉の裏話
先述した風邪・寒気・咳ですが、それぞれの単語には単語の成り立ちに置ける意味が隠されています。
ここでは一つ一つ見ていきましょう。
감기(カンギ)(風邪)
風邪のことを韓国では감기といいます。
これは
기운이 감소하다(気運が減少する)
が元となって감기という言葉が形成されているようです。
기운이 감소하다の
기운(気運)の기
と ⇒감기
감소(減少)の감
となっているそうです。
『病は気から』という言葉が日本でもあるように、韓国でも気運が落ちると風邪をひくといういわれがあったのですね。
몸살(モムサル)寒気
몸살は寒気を指します。
といってもこの言葉はいろいろな意味を内包しているため、一概に寒気の一言では片付けられないのですが、
基本的には寒気・悪寒と覚えておいてもいいでしょう。
こちらの単語は
몸이 살려고 하다(体が生きようとする)
が語源となっているそうです。
もともと寒気というものは人間が寒気を感じることによって皮膚血管を収縮させ体温の低下を防いだり、小刻みに筋肉を震わせることで体温を上昇させ、その上昇させた体温によって病原体・ウィルスの増殖を抑え、退治し、体を守る反応のこと。
つまり寒気を感じるということは体が生きようとしている、病原体に勝とうとしている反応の現れであるという考えから、
몸이 살려고 하다=몸살
(寒気・悪寒=体が生きようとしている反応)
となったと言われています。
기침(キチム)咳
기침は咳のことです。
咳は勢いよく息を吐き出すことで体内に入ってしまった最近や病原体を絡んだ痰の排出を促したり、それによって菌を外に追い出そうとしている反応です。
普段の呼吸とは違い何倍ものパワーでするため、体に対してもある一定の衝撃が加わります。
ちなみに咳によって吐き出される時のスピードは新幹線並みだと言われているそうで、時速300kmにもなるそうです。(南天研究所|南天研究室より)
そのことから、
기로 침을 놓다(気で針を刺す)
という言葉が語源となって기침という言葉が生まれたそうです。
韓国では漢方医院の割合が多く、人々の考え方としても東洋医学の考え方を支持しておられる方も数多くいらっしゃいます。
そういったことから、『気』を信じたり、『針治療』で改善を計ったり、『漢方薬』を飲んでじっくりと治すことを良しとしたりする考えが根強いのです。
針治療は実際に身体に針を刺すことで体の異変を緩和・改善させることが目的ですが、
咳による衝撃は実際に刺す針ほどに効果があると考えられたことから、先述の
기로 침을 놓다(気で針を刺す)
実際の針では無く
『気』で身体に針を刺す=『気の針』
として기침となったそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本語にも言葉の由来があるように
韓国語にもこういった由来があったのですね。
今回述べた単語たちは『気』や『針』など東洋医学の要素が多く、
- 김기(風邪)は気運が落ちたために起こり、
- 몸살(寒気)は体を生きようとする(守るため)に必要な動作
- 기침(咳)は気で針を打ち病原菌を追い出す動作
とあるように、それぞれがなるべくしてなった(必然の反応)
と考えられ一つ一つの言葉の由来がついているのですね。
とはいえ、空気が乾燥してくると風邪菌やウィルスが活発になり温度の急激な変化と伴って体調を崩しやすくなります。
外出する際は暖かい格好をして出かけたり、
加湿器などを使用し部屋の湿度を保ったりするなど、
김기・몸살・기침にしっかりと対応しましょう。